2013年10月2日水曜日

『ぐるりのこと。』再鑑賞


『ぐるりのこと。』橋口亮輔監督

公開当時に映画館で観たのだが、久々に観たくなってレンタルしてきた。
映画館で観たとき、隣の客が酔っ払ったカップルでときどき喋ったり笑えるシーンじゃないのに笑ったりして気が散って仕方なかったのを覚えている。
つまり、映画に集中できなくておもしろかったけどなんだか印象がぼんやりしてしまっていたのである。
1993年から10年に渡る夫婦の物語。
リリー・フランキー演じる優しいけどダメな夫がとても魅力的である…
木村多江は少々オーバーというか芝居らしい芝居をするのだが、後半で取り乱して泣くシーンはとても素晴らしい。
終始人間の可愛らしさというか生臭さがすごくて素晴らしい演出。
喧嘩のセリフや、泣き喚いてなだめられたあとのちょっと冗談を言う感じとかがすごく共感できる。
夫の法廷画家という職業を通してその時代の事件が描かれることで時の流れも感じられるし、普段見ることができない法廷の様子もおもしろい。
冒頭の方で夫は日本画を専攻していたことがセリフの中で判明するが、後半で妻が寺の天井画を描くことになって「もう何年も描いていないですし」と言っていることで恐らく同じ大学で出会ったという語られてはいないけど二人のなれそめも想像できる。
いろいろ面倒で嫌なことがたくさん起きるが、すがすがしい愛おしい気持ちになれる映画。

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