2013年12月5日木曜日

『Playback』


『Playback』三宅唱監督

記憶を思い出していくうちにどんどん曖昧になっていくような、
記憶が歪んだり、消えたり、増えたり、いつの間にか妄想に変化していくような、
あの独特の感覚を、それも他人の記憶が変化していく過程を映像で体験しているような、
とても不思議な感覚に陥った。
少しずつ変化して繰り返される時間や、断片的なカット、音。
選択と結果、選択と結果。
デジャブのように同じ行動やセリフが繰り返されるときに生まれるカタルシスも快感だが、それが裏切られたときもまた快感。
そこにある違和感にぞっとしながら、一方では何か切ない気持ちになる。
私がこの映画を記憶として思い出すたびに、また新たなストーリーとなる。
村上淳と渋川清彦の掛け合いが楽しく、切なく、とてもよい。
スケートボードの音が耳に残っている。
劇場からの帰り、スケートボードの走る音がどこかから聞こえ、ハッとした。

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