『共喰い』青山真治監督
芥川賞をとった田中慎弥原作。
山口県下関市が舞台で、北九州サーガを撮っている青山真治の世界観とうまく符号していると思った。
光石研演じる父親の円が怖くて仕方がない。
田舎の豪快で性慾の匂いがする家長意識が強い親父というのはどうしてもこうも怖いのだろう。血と骨のたけしに通ずる恐ろしさ。
目を背けることなく性へ真っ直ぐ向き合った作品だが、いやな下品さはなかった。
釣り竿やうなぎといった男性器を彷彿とさせるモチーフがうまくメタファーに使われていた。
主演の菅田将暉がすごくよかった。魅力的な目をしている。
ロケーションも美しく、遠馬の思春期の葛藤や抑圧がみずみずしく伝わってきた。
音響もとてもよかった。
なんとなく見終わったあと愛しい気持ちになった。不思議。
しかしレディースデーなのに、レイトショーとはいえ人が少なかった…
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